ヤマハ CLP-836・CLP-826登場|CLPシリーズの鍵盤が変わり、YDPとの違いがより分かりやすく

ヤマハの電子ピアノ「Clavinova(クラビノーバ)」から、新しいCLP-836とCLP-826が登場します。
発売日は2026年10月22日。
今回のモデルチェンジで注目したいのが、鍵盤の仕様が変わったことです。
CLP-835・CLP-825では樹脂製だった白鍵の側面に木材を使用。指先の感触をより自然にし、グランドピアノに近い弾き心地を目指した仕様になっています。
一方で、音源や機能、スピーカーなどは従来モデルから大きく変わっていません。
つまり今回のCLP-836・CLP-826は、全面的に中身を作り直したモデルというより、鍵盤の仕様を変更することで、CLPシリーズとしての方向性をより分かりやすくしたモデルと見ることができます。
CLP-836・CLP-826は何が変わった?
まずは、従来モデルとの違いを見てみましょう。
CLP-836はCLP-835の後継モデル
CLP-836は、これまで販売されていたCLP-835の後継にあたるモデルです。
音源にはヤマハ独自の「CFXグランドピアノ音源」を採用し、グランドタッチ・エス™鍵盤を搭載。
38種類の音色、20種類のリズム、30W+30Wのアンプ、16cmスピーカー×2など、基本的な仕様はCLP-835から大きく変わっていません。
大きな変更点が、鍵盤です。
従来のCLP-835は樹脂製の鍵盤でしたが、CLP-836では白鍵の側面に木材を使用したグランドタッチ・エス™鍵盤になりました。
さらに、CLP-836ではブラックポリッシュ仕上げの「CLP-836PE」も新たにラインアップされています。
鍵盤の仕様変更に加えて、外装の選択肢が増えたこともCLP-836の変更点です。
CLP-826はCLP-825の後継モデル
CLP-826は、2024年に登場したCLP-825の後継モデルです。
こちらも基本的なスペックはCLP-825を引き継いでいます。
10種類の音色、20W+20Wのアンプ、12cmスピーカー×2など、CLPシリーズの中ではシンプルな構成で、価格を抑えたモデルです。
そしてCLP-826も、CLP-836と同じく白鍵の側面に木材を使用したグランドタッチ・エス™鍵盤を採用しました。
つまり今回のモデルチェンジでは、CLP-825・CLP-835の基本性能を大きく変えるのではなく、鍵盤の仕様を変更したことが大きなポイントとなっています。
CLPシリーズの型番を見ていくと分かる、鍵盤仕様の傾向
ここで少し、CLPシリーズの型番と鍵盤について見てみましょう。
現在のCLPシリーズにつながる型番の流れを見ていくと、ひとつの例として2014年に登場したCLP-500シリーズがあります。
当時はCLP-535とCLP-545がラインアップされていました。
CLP-535にはGH3X鍵盤が採用されていたのに対し、上位モデルのCLP-545には木製鍵盤が採用されていました。
その後も、
- CLP-735 → 樹脂製鍵盤
- CLP-745 → 木製鍵盤
- CLP-835 → 樹脂製鍵盤
- CLP-845 → 木製鍵盤
というように、35系と45系以上で鍵盤仕様が分かれる傾向が続いていました。
これは、CLPシリーズを長く見ている人であれば気づきやすい特徴ですが、初めて電子ピアノを選ぶ人にとって、型番だけを見て分かるものではありません。
「CLP-835とCLP-845は何が違うのか?」
と調べてみて、そこで初めて鍵盤の仕様に違いがあることを知る、ということもあるでしょう。
つまり、CLPシリーズには型番から読み取れる一定の傾向はあったものの、それが一般の購入者にとって分かりやすいルールだったわけではありません。
CLP-825の登場で、CLPのラインアップが広がった
そして2024年には、その35系にCLP-825が加わりました。
CLP-835も樹脂製鍵盤でしたが、CLP-825はCLPシリーズの中でも価格を抑えたモデルとして登場。
これによって、CLPシリーズはこれまでよりも手頃な価格帯まで選択肢が広がることになりました。
一方、ヤマハにはCLPよりも手頃な価格帯を担うARIUSシリーズがあります。
そのため、CLP-825を選ぶ場合には、
「ARIUSシリーズのYDPとCLP-825は何が違うのか?」
という点も、これまで以上に気になるようになりました。
CLP-825にはクラビノーバならではの音源や機能、グランドタッチ・エス™鍵盤などが搭載されているため、単純に価格だけで比較できるモデルではありません。
ただ、CLPシリーズの中に価格を抑えた樹脂製鍵盤のモデルが加わったことで、ARIUSとCLPの違いを価格や鍵盤仕様だけでは捉えにくくなったのも確かです。

YDP-166の登場で、CLP-825の立ち位置がさらに分かりにくくなった
そして2026年、今度はARIUSシリーズから新しいYDP-166が登場しました。
YDP-166には「グランドタッチ-E™鍵盤」が採用されています。
本格的なピアノ演奏を意識した鍵盤ですが、鍵盤自体は樹脂製です。
さらに、CFXグランドピアノ音源、192音ポリフォニー、Bluetoothオーディオ・MIDIなどを搭載し、価格を抑えながらも充実した内容になっています。
ここでCLP-825とYDP-166を並べてみると、どちらも樹脂製鍵盤を採用し、価格帯も近いという共通点があります。
もちろん、搭載されている音源や機能、鍵盤機構などには違いがあります。
それでも、初めて電子ピアノを選ぶ人からすると、
「YDP-166とCLP-825は、何が違うのだろう?」
と感じても不思議ではありません。
CLP-825によって広がったCLPシリーズの低価格帯に、YDP-166という充実したARIUSモデルが登場したことで、CLP-825の立ち位置はさらに分かりにくくなったといえます。
そして、ここで登場したのが今回のCLP-826・CLP-836です。

CLP-826・CLP-836では「木材を使用した鍵盤」に
今回のCLP-826・CLP-836では、従来のグランドタッチ・エス™鍵盤をベースに、白鍵の側面に木材を使用した仕様へ変更されました。
ここは少し注意したいところです。
「木材を使用した鍵盤」とはいっても、CLP-845などの木製鍵盤とまったく同じ仕様というわけではありません。
CLP-845以上では木製の白鍵を採用していますが、CLP-826・CLP-836は、白鍵の側面に木材を使用した鍵盤です。
そのため、
CLP-826・CLP-836=白鍵の側面に木材を使用
CLP-845以上=木製の白鍵を採用
という違いがあります。
今回の変更だけで、CLP-825・CLP-835から弾き心地が劇的に変わるとは限りません。
ただ、ヤマハでは、白鍵の側面に木材を使用することで、よりグランドピアノに近い自然な弾き心地を実現したと説明しています。
そして、今回の変更で注目したいのは、弾き心地の変化だけではありません。
これまでCLP-825・CLP-835では樹脂製だった鍵盤に木材を使用したことで、CLP-826・CLP-836にも「CLPらしい鍵盤」の方向性がより明確に表れたと考えられます。
特にCLP-826は、CLPシリーズの中でも価格を抑えたモデルです。
そのモデルにも木材を使用した鍵盤を採用したことで、「CLPだからこそ選ぶ」という理由のひとつを、より分かりやすくしたともいえるでしょう。

CLP-826・CLP-836で、CLPの位置づけが見えやすくなった
ここまでの流れを整理すると、CLPシリーズは少しずつ変化してきました。
これまでのCLPシリーズでは、35系と45系以上で鍵盤仕様が異なるという傾向がありました。
そこにCLP-825が加わり、CLPシリーズの価格帯が広がりました。
さらにYDP-166が登場したことで、ARIUSにもグランドタッチ-E™鍵盤やCFXグランドピアノ音源などを搭載したモデルが登場し、CLP-825との違いをより細かく見ていく必要が出てきました。
そして今回、CLP-826・CLP-836では白鍵の側面に木材を使用。
CLP-826・CLP-836にも、木材を使用した鍵盤というCLPらしい方向性が加わったことで、シリーズの位置づけが以前よりも捉えやすくなりました。
現在のラインアップを鍵盤だけで簡単に整理すると、
- YDP-166 → 樹脂製鍵盤
- CLP-826・CLP-836 → 白鍵の側面に木材を使用
- CLP-845以上 → 木製の白鍵
という違いがあります。
もちろん、実際の電子ピアノ選びでは鍵盤だけでなく、音源、スピーカー、ペダル、機能なども重要です。
それでも、今回のCLP-826・CLP-836の変更によって、「YDPとCLPは何が違うのか」「CLPの中でどこに違いがあるのか」を考える際のひとつの目安が、以前より分かりやすくなったといえるでしょう。
CLP-836・CLP-826は大幅なモデルチェンジではない
CLP-836・CLP-826は、前モデルから音源や機能を大きく刷新したモデルではありません。
そのため、スペックだけを見ると「CLP-835・CLP-825とほとんど同じ」と感じるかもしれません。
しかし、今回のモデルチェンジは、単純にスペックを増やしたものではありません。
CLPシリーズの中でも価格を抑えたCLP-826・CLP-836に木材を使用した鍵盤を採用することで、「CLPらしさ」を改めて分かりやすくしたことに意味があるのではないでしょうか。
CLP-836・CLP-826は2026/10/22発売予定。
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