電子ピアノの音にこだわるならスピーカーの個数も考えよう
電子ピアノでももちろんいい音で弾きたいものです。
各メーカーでも様々なアイデアを盛り込んで、いい音を作る工夫が見られます。
そのいい音を作る工夫の一つが「スピーカーの個数」です。
最低2個のスピーカー、上位機種は6個以上
電子ピアノは本体にスピーカーが付いており、そこから音が出るようになっています。
コンパクトタイプ
持ち運びの出来る機種では鍵盤の上部の左右に1個ずつ、合計2個のスピーカーが付いていることが多いです。
コンパクト設計のモデルは机の上などに置いても演奏できるようにしてあるので、スピーカーも上向きに配置してあることが多いです。
どこでも気軽に演奏出来る反面、構造上の問題でスピーカーを大きくすることも出来ないので、音に対しては弱くなってしまいます。
据え置きタイプ(エントリーモデル)
据え置きモデルになるとスピーカーは鍵盤の下に配置されてきます。
スタンドと一体型になるので、鍵盤部分に厚みを作る事ができます。鍵盤の下にスピーカーを配置できるようになるので、コンパクトタイプよりも大きいスピーカーを装備することが出来ます。
大きいスピーカーを使えると音量だけでなく、低音の厚みが全く変わり、低音から高音までバランス良く聞けるようになります。
据え置きタイプ(ミドルレンジモデル)
鍵盤の下に配置されたスピーカーは下向きに音が出ます。悪く言うと下方向にしか音が出ていない状態です。
そこでエントリーモデルよりピアノの高さを出し、鍵盤の上の方にもスピーカーを配置できる部分を作り、スピーカーの数を4個に増やしているのがミドルレンジモデルです。
低音域のウーファーと高音域のツイーターでスピーカーを分けることで、ピアノの音色もより繊細な音を楽しむことが出来ます。
スピーカー4個のタイプでも、配置にこだわったモデルでは鍵盤側ではなくスタンド側に低音スピーカーを搭載しています。
据え置きタイプ(ハイエンドモデル)
グランドピアノは弦をハンマーで叩いた音だけでなく、そのグランドピアノ本体の響きの音もあります。
ハイエンドモデルはさらにスピーカーの数を増やし、グランドピアノの響きをシミュレートしています。
スピーカーを前面に向けるのではなく、あえて背面や、上方向、左右に向けて配置するスピーカーを採用しており、それがグランドピアノの持つ空気感を作るようになっています。
スピーカー8個のモデルもあり、部屋にいながらコンサートホールのような空気感を作るようになっています。
目的にあったものを選ぼう
やはりスピーカーの数が増えると価格も高くなります。自分の目的に合わせたものを選んであげましょう。
- 初めての電子ピアノ→2個
- 続くかどうか分からない→2個
- 普段はヘッドフォンをしている→2個
- 少しいい音で演奏したい→4個
- ピアノの演奏レベルを上げたい→4個
- 低音、高音が物足りない→4個
- アコースティックピアノの夜間練習用に欲しい→4個
- 本格的なものが欲しい→6個
- 音に妥協したくない→6個
このあたりが目安になると思います。
電子ピアノの音にこだわりたい方には是非参考にしていただければと思います。