地震時に電子ピアノの下に避難はNG!

大きい地震があったときに「家の中(部屋の中)での避難場所」も重要です。
その時に避けていただきたいのが電子ピアノの下に避難することです。

電子ピアノは鍵盤が重い

「机の下に避難する」というのは落下物などから頭部を守るための行動になります。
電子ピアノは下が空間になっているため、その隠れ場所として最適に思えますが、実はそうではありません。

電子ピアノはピアノのタッチに近づけるため、鍵盤部分に重りを付けているので重量の大部分がこの鍵盤に集中しています。

またスピーカーなどもグランドピアノのリアルな音色が聞こえるように、電子ピアノの上部に配置されています。
脚部分にウーファーなどのスピーカーを搭載するモデルもありますが、メインは上部になります。

つまり、下部よりも上部の方が重い設計になっているので、電子ピアノ本体が転倒することも考えられます。

ヤマハのサイトでも注意喚起が行われています。

タイトル

【電子ピアノ/ハイブリッドピアノ】地震の際に楽器の下に避難してもよいですか?

アンサー

地震の際は、すぐ楽器から離れてください。
楽器が倒れて下敷きになる恐れがありますので、ピアノや電子ピアノ、エレクトーンの下には絶対に入らないようお願いします。
また、普段から楽器の上にスピーカーなど重いものを置かないようにお願いします。

https://faq.yamaha.com/jp/s/article/J0002238

電子ピアノの重量

電子ピアノの重量は軽いもので35kgくらい、重いもので100kg超のものもあります。

大地震ではこの重量のピアノが倒れることも想定しておく必要があります。

もちろん日本のメーカーは大きい地震も想定し、転倒予防の設計も行われています。
しかし、大地震となると想定以上のことも起きるので、地震が起きた場合は楽器に近づかないことです。

現在の建築基準法で電子ピアノで床が抜ける等のことはあまり考えられませんが、ピアノの転倒などは起こりえるので、部屋内での避難場所としてはピアノとは離れた場所にしておきましょう。

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