YDP-165とCLP-825を比較してみる
ヤマハの電子ピアノ、クラビノーバシリーズに新たにCLP-825が仲間入りしました。
CLP800シリーズが発表されたときはCLP-835、CLP-845、CLP-875、CLP-885という4種類のラインナップで、従来の700シリーズと同じ感じでしたが、800シリーズの発売から2ヶ月後にこのCLP-825が仲間入りしています。
835の下の機種になるので、アリウスシリーズYDP-165との間になるような機種になると思います。
そこでCLP-825とYDP-165を比較してみます。
CLP-825
YDP-165
CLP-825とYDP-165の比較表
サイズ・質量
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
幅 | 1,350 mm | 1,357 mm |
高さ | 849 mm(譜面立て倒した時) | 849 mm(譜面立て: 1,003 mm) |
奥行き | 411 mm | 422 mm |
質量 | 45 kg | 42 kg |
鍵盤
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
鍵盤数 | 88 | 88 |
鍵盤種 | グランドタッチ-エス™鍵盤、象牙調・黒檀調仕上げ | グレードハンマー3(GH3)鍵盤、象牙調・黒檀調仕上げ |
タッチ感度 | ハード、ミディアム、ソフト、固定 | ハード、ミディアム、ソフト、固定 |
ペダル
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
ペダル数 | 3 (ダンパー、ソステヌート、ソフト) | 3 (ダンパー、ソステヌート、ソフト) |
ハーフペダル | 対応 | 対応 |
ペダル機能 | ダンパー、ソステヌート、ソフトのみ | ダンパー、ソステヌート、ソフトのみ |
音源・音色
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
音源 | ヤマハCFX、ベーゼンドルファーインペリアル | ヤマハCFX |
最大同時発音数 | 256 | 192 |
プリセット音色数 | 10ボイス | 10ボイス |
効果
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
リバーブ | 4種類 | 4種類 |
コーラス | 非対応 | 非対応 |
IAC(音響調整機能) | 非対応 | 対応 |
ステレオフォニックオプティマイザー | 非対応 | 対応 |
録音・再生
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
内蔵曲数 | ボイスデモ10曲、クラシック50曲、レッスン曲303曲 | 音色デモ10曲、クラシック50曲、レッスン曲303曲 |
録音曲数 | 1 | 1 |
録音トラック数 | 2 | 2 |
アンプ・スピーカー
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
アンプ出力 | 20 W × 2 | 20 W × 2 |
スピーカー | 12 cmディフューザー付 ×2 | 12 cm ×2 |
その他
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
鍵盤蓋 | スライド式 | スライド式 |
譜面立て | 対応 | 対応 |
USB TO HOST | 対応 | 対応 |
価格・発売日
項目 | CLP-825 | YDP-165 |
---|---|---|
発売日 | 2024年11月 | 2022年2月 |
価格 | 約16万円 | 約12万円 |
カラー | 2色 CLP-825R:ニューダークローズウッド調 CLP-825WH:ホワイトウッド調 | 4色 YDP-165R:ニューダークローズウッド調 YDP-165B:ブラックウッド調 YDP-165WA:ホワイトアッシュ調 YDP-165WH:ホワイトウッド調 |
Bluetooth | オーディオ(受信)/MIDI(送受信) | 非対応 |
USBオーディオインターフェース機能 | 44.1 kHz、24ビット、ステレオ | 非対応 |
違いは?
外観
CLP-825は操作パネルが付いていないので、基本的な外観は似ています。
CLPシリーズの特長でもある脚の分岐があるので違いが分かりやすくなっています。
カラーについてはCLP-825が2色のみですが、YDP-165はダーク系2色、ホワイト系2色の合計4色あります。
カラーで選ぶならYDP-165、佇まいで選ぶならCLP-825でしょうか。
サウンド
基本的なサウンドのスペック(アンプやスピーカー)は同じです。
音色の種類も10種類で同じですが、CLP-825はヤマハCFX、ベーゼンドルファーインペリアルが含まれています。
サウンドについてはあまり優劣が付かないかも。
鍵盤
CLP-825の鍵盤はCLP700シリーズから登場したグランドタッチ-エス™鍵盤が採用されています。それに対し、YDP-165はグレードハンマー3(GH3)鍵盤なので、鍵盤についてはCLP-825に軍配が上がります。
■グランドタッチ-エス™鍵盤
https://faq.yamaha.com/jp/s/article/J0008819
グランドタッチ-エス™鍵盤は、グランドタッチ™鍵盤の鍵盤機構を踏襲しています。
GH3(グレードハンマー3)鍵盤に比べ、グランドピアノのような広いダイナミックレンジを、タッチに応じて多彩に変化させるだけでなく、繊細な音色から雄大な音色まで、さまざまな音色を自在に引き出すことが可能です。
機能
この機能についてが一番の違いです。
CLPシリーズはBluetooth機能など、ワイヤレスで他のデバイスと接続可能です。
YDP-165も接続可能ですが、USBケーブルを使用した方法になります。
他にも録音時にオーディオインターフェースがついているので、ピアノのを音を本格的に録音することも可能になります。
どのような人におすすめ?
鍵盤や機能についてはCLP-825がオススメとなりますが、機能などを求めない場合は比較的安価なYDP-165でも十分ではないかと思います。
Bluetoothやオーディオインターフェース機能についてはスマートフォンなどの音を出すこともできる便利な機能ですが、ピアノという練習に限っていえば必ずしも必要というわけではありません。
タッチや音の反応、機能を求める場合はCLP-825、ピアノの機能だけでいい場合はYDP-165がおすすめになります。
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