NAMM 2026 総括:日本ブランドと海外ブランドのピアノ/キーボード最新動向と現地評価

2026年1月20日〜24日に米国カリフォルニア州アナハイムで開催された The 2026 NAMM Show は、世界最大規模の楽器トレードショーとして業界関係者・愛好家の注目を集めました。
本記事では、日本の主要ピアノ・キーボードブランド(ヤマハ、カワイ、カシオ、ローランド、コルグ)を中心に、海外ブランド(Nord など)の動向も含めて最新情報を整理します。
🇯🇵 日本ブランドの出展と評価
ヤマハ(Yamaha):多カテゴリ展示と体験価値の訴求
ヤマハは、鍵盤楽器を含む幅広いカテゴリーの製品を出展し、グループ会社の音響機器や楽器とも連動した総合展示を行いました。鍵盤楽器の体験ブースや特設ステージによるライブ演奏イベントなどを通じ、来場者が「体験としての音楽」に触れる場を提供しています。
ヤマハの出展は電子ピアノ単体の新製品紹介よりも、「ブランドとしての総合力・体験価値の提供」に重点が置かれており、海外メディアでも「幅広いユーザー層に対応した展示」として評価されています。
鍵盤楽器ではヤマハシンセサイザーのMODX M8などがよくレビューとして紹介されています。
河合楽器/カワイ(Kawai):ハイブリッド・フルレンジ展示
河合楽器は、フラッグシップのShigeru Kawai グランドピアノをはじめ、昨年発表のハイブリッドピアノ「NOVUS NV12/NV6」、エントリーモデル電子ピアノ「CX」など、幅広いラインナップを展示しました。展示ブースでは、SK-5モデルにアートラッピングを施すなど、視覚的な演出も実施されています。
この出展は、ピアノのタッチ感・表現力を重視する層に向けた訴求として評価されており、現地レビューでも「鍵盤タッチのリアルさ」への関心が高いという声が複数見られています。
カシオ(Casio):実用性とコストパフォーマンス
カシオの展示内容は、CELVIANO などの既存モデルを中心にした展示が中心で、新規大型発表は限定的でした。他ショーではコストパフォーマンスの高さが評価されているものの、今回のNAMMではピアノ本体よりもDimension ShifterやSXC-1といった周辺機器への関心が高まっている感じです。
海外フォーラムでは「GPシリーズの新型に期待していたが、現状では大きな発表が見られなかった」という声もあり、電子ピアノ新モデル発表に対する期待と実際の発表の差が話題になっています。
ローランド(Roland):ピアノ系の大型発表なし、既存モデルの継続展示
ローランドは2025年のNAMMではデジタル楽器全般で多くの展示を行っていましたが、Kiyolaなどが紹介されていましたが、2026年は電子ピアノ/ピアノ系の大型新製品発表は確認されませんでした。
ピアノ系フォーラムでも「新世代のFPシリーズなどの発表がなく、やや静かなショー」という意見が見られます。
コルグ(Korg):電子ピアノ新製品は限定的、関連機器に注力
コルグは今回、電子ピアノ単独の新モデル発表は見られませんでした。 しかし、Kaoss Pad V やパフォーマンス向け機器など、ライブ制作や演奏ニーズを広げる製品が多数紹介されています。これらは鍵盤演奏者にも関連性が高いアイテムとして海外メディアの注目を集めています。
海外ブランドのキーボード/電子ピアノ動向
🇸🇪 Nord(ノード):Electro 7 が話題
スウェーデンの Nord Electro 7 は、NAMM 2026で最も注目された舞台用キーボードのひとつです。新モデルは完全なシンセセクションの搭載と直感的なパネルデザインを特徴としており、オルガン・ピアノ・シンセ音源を高いレベルで統合しています。
Piano Section も強化され、音色ライブラリの拡充や音響効果の改善が行われていることから、ステージ用途やライブパフォーマンス向けのスタンダード機としての存在感が高まっています。
その他海外ブランドのキーボード
2026年NAMMでは、KurzweilやDixibeやDexibellといったメーカーのステージ向けキーボードやシンセ系の発表が多く見られやようです。特に シンセ機能強化モデルやライブパフォーマンス機器が中心で、従来の「電子ピアノ単体」より幅広い表現を求めるキーボードの進化がトレンドとなっています。
NAMM 2026 の総括とトレンド
1. 日本ブランド
- ヤマハ:総合展示でブランド体験を訴求(ピアノ以外含む幅広いカテゴリ)
- カワイ:ハイブリッド・電子ピアノを含むフルラインナップ展示で評価獲得
- カシオ:GP系新モデルへの期待はあるものの大型発表は限定的
- ローランド・コルグ:ピアノ系単独モデルの発表は少なく、関連機器・継続展示が中心
2. 海外ブランド
- Nord Electro 7:ステージでの活躍が期待される多機能キーボードとして注目
- シンセ・ハイブリッド系機器:ライブ/制作用途で評価が高まるトレンド
3. 市場全体の傾向
- 大型電子ピアノ新モデルの発表は控えめ
- ライブ・パフォーマンス向けキーボードと関連機器が中心の注目
- SNS・フォーラムでは「新型期待に対する反応と実際の発表の差」も話題になっている模様
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