電子ピアノのBluetoothバージョン比較と選び方

近年、電子ピアノにはBluetooth機能が搭載されるモデルが増えてきました。スマートフォンやタブレットと接続することで、練習アプリの利用、音楽再生など、活用の幅が広がります。

しかし一口に「Bluetooth対応」といっても、実はバージョンや対応機能(MIDIかオーディオか)によってできることが大きく異なります。本記事では主要メーカーのモデル別Bluetoothバージョンを比較し、選び方のポイントを解説します。

主な電子ピアノのBluetoothバージョン一覧

メーカー・シリーズBluetoothバージョン
ヤマハ CLP-600シリーズ4.1
ヤマハ CLP-700シリーズ4.2
ヤマハ CLP-800シリーズ5.0
ローランド LX700シリーズ4.0
ローランド LXシリーズ(現行)5.0
ローランド HP600シリーズ4.0
ローランド HP700シリーズ4.2
KAWAI記載なし

Bluetoothバージョンの違いとは?

Bluetoothは世代ごとに進化しています。

  • 4.0〜4.2
    基本的な接続は問題なく可能。ただし安定性や速度は最新よりやや劣る。
  • 5.0
    通信速度・安定性が向上し、省電力性能も優秀。接続のラグや音切れが少ない。

電子ピアノでは「通信距離」のメリットはあまり感じにくいですが、アプリ連携や音楽再生の快適さには違いが出ます。

「Bluetooth対応」=同じではない|MIDIとオーディオの違い

電子ピアノのBluetoothには大きく分けて2種類の役割があります。

1. Bluetooth MIDI

  • スマホやタブレットのアプリとワイヤレスで接続できる機能。
  • 練習アプリを使ったり、データ送受信、設定変更をケーブルなしで行える。
  • 有線接続でも同じことは可能だが、Bluetooth MIDIならケーブル不要でスマート。

2. Bluetooth オーディオ

  • スマホの音楽を電子ピアノのスピーカーから再生できる機能。
  • ワイヤレスイヤホンの仕組みに近い。
  • YouTubeや練習用音源を流しながら弾けるので非常に便利。
  • ただし、この機能は比較的新しいモデルから搭載されはじめた。

👉 注意点
「Bluetooth対応」と書かれていても、10年ほど前の機種ではMIDIだけ対応でオーディオ非対応のケースがあります。購入前には必ず「どちらに対応しているか」を確認しましょう。

Bluetooth利用で大事なこと

  • アプリをワイヤレスで使いたい人 → Bluetooth MIDI対応を確認
  • 音楽を流して練習したい人 → Bluetooth オーディオ対応を確認
  • 快適さを重視する人 → バージョン5.0搭載モデルがおすすめ

まとめ

電子ピアノのBluetoothは「バージョン」だけでなく「対応機能(MIDIかオーディオか)」もチェックが必要です。

  • Bluetooth MIDI → アプリ利用やデータ通信をワイヤレス化できる便利機能
  • Bluetooth オーディオ → 電子ピアノでは最近搭載されはじめた機能で、音楽をピアノのスピーカーから再生できる

購入時には「Bluetoothのバージョン」と「MIDI/オーディオの対応状況」を確認し、自分の練習スタイルに合った電子ピアノを選ぶのがおすすめです。

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