電子ピアノの「ディフューザー」とは

スピーカーディフューザーとは?

「スピーカーディフューザー」はカワイの1世代前のCAシリーズの上位モデルCA79、CA99に搭載され、2022年発売の現行モデルではCA501、CA701、CA901に搭載されました。2024年にはヤマハのCLP800シリーズ(CLP-825、CLP-835、CLP-845、CLP875)にも搭載されました。

このディフューザーという機能が2020年代以降の電子ピアノのトレンドになりそうです。

カワイ電子ピアノのディフューザー

ディフューザーの役割

ディフューザーとは、電子ピアノのスピーカーに取り付けられたパーツのことです。電気的な回路で行うものではなく、物理的に音を拡散させる役割を果たします。

ディフューザーという言葉は英語の「diffuse:拡散する」に由来し、アロマなど香りの分野では一般的に使われていますが、音においてもこの拡散するという意味で使われます。

CLP-845のスピーカー部分

音の拡散と臨場感

電子ピアノはスピーカーから出た音を聞くようになりますが、その音は床や壁、天井に反射し、その反射音も聞くことになります。しかし、スピーカーから出た音は向いた方向にしか進みません。つまり、床や天井に向いたスピーカーはそのまま電子ピアノにまっすぐ返ってくるようになっています。

一方、実際のグランドピアノは音が進む方向が1方向だけではありません。ピアノの響板で増幅された音はピアノ全体から発せられます。その音の方向を少しでも近づけるように工夫されたものが、この電子ピアノ用のディフューザーです。

ディフューザーの仕組み

電子ピアノの場合、スピーカー部分に円錐状のディフューザーが設置されており、これが音をいろいろな方向へ向ける役割を果たします。これにより、実際のグランドピアノの臨場感に近づけることができます。

ディフューザー搭載機種

  • カワイ:CA501、CA701、CA901(現行モデル)
  • カワイ:CA79、CA99(1世代前モデル)
  • ヤマハ:CLP-825、CLP-835、CLP-845、CLP875

カワイCAシリーズは上面放射スピーカーにディフューザーが搭載されており、ヤマハCLP800シリーズは全機種で低音域、CLP-845、CLP-875、CLP-885では中音域のスピーカーにも搭載されています。

ディフューザーはあったほうがいい?

ディフューザーは、スピーカーから出た音を様々な方向に拡散させるためのパーツです。これにより、実際のグランドピアノの臨場感に近づけることができます。

また、ディフューザーの効果を十分に得るためには、ある程度の音量が必要です。音の反射を利用した構造のため、小さい音量ではその効果が十分に発揮されないことがあります。もちろんヘッドホンを主に使用する場合はディフューザーの効果は得られません。

現在の電子ピアノはスピーカーの設置構造で、直接音(スピーカーからダイレクトに聞こえる音)をしっかり聞くことが出来る機種もあるので、必ずしも必要とは言えませんが、より臨場感のある雰囲気を楽しみたい場合はディフューザー搭載の機種も検討してみましょう。

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