電子ピアノ純正付属ヘッドホンの特徴
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電子ピアノとヘッドホンの関係
電子ピアノはヘッドホンを使用して音を外部に出さずに演奏することが出来ます。音を出さずに演奏出来る以外のメリットとしても、ヘッドホンならではの音の臨場感や演奏へ没入感などがあります。
ほぼすべての電子ピアノでヘッドホンが付属(付属しない機種もあります)しており、ヘッドホンをすぐに利用して演奏することも可能です。
ヘッドホンの種類
ヘッドホンの種類は大きく分けると密閉型(クローズド)、開放型(オープンエアー)になります。
密閉型は遮音性が高いので小さい音や迫力のあるサウンドが特徴です。しかし、その分重量や低音部が強調されるようになります。
それに対し、開放型は重量も軽く、空気が抜ける構造なので音がこもらずに低音から高音まで自然な音の広がりになるのが特徴です。その分、音漏れも生じます。
電子ピアノなどの電子楽器用としては上位モデル(YAMAHA HPH-200やHPH-150、Roland RH-A7、カワイSH-9)は開放型がメインになっており、エントリーモデル〜ミドルクラスは密閉型が多くなります。
ヘッドホンは純正から代えた方がいい?
付属の純正ヘッドホンでも耳部分にクッション性のないものの場合は耳が痛くなり、長時間の使用にはおすすめできません。また音に対しても物足りなさを感じることがあるかもしれません。その場合は上のランクのヘッドホンの利用を検討しましょう。変更する場合はサイズや重量なども考えて選ぶようにしましょう。
4,000円〜5,000円ランクで密閉型のクオリティーの高いものが使用出来るようになり、さらに上の10,000円以上ランクの楽器用モニターヘッドホンを使用すると低音から高音までより自然な感じの音を楽しむことができます。
もちろんオーディオ機器メーカーのヘッドホンも使用可能ですが、ヤマハ/ローランド/カワイでは「電子楽器用ヘッドホン」もあり、ピアノの音をより楽しめるようになっています。
ヘッドホンを使用して圧迫されて耳が痛い、もっといい音で聞きたい場合はヘッドホンを交換することも考えてみましょう。
各メーカーの純正ヘッドホン
ヤマハCLPシリーズ
ヤマハCLPシリーズに付属しているヘッドホンは「HPH-50」です。これは1世代前の700シリーズも同じ機種です。イヤーパッドの厚みもあり、クッション性があります。密閉型のヘッドホンでしっかりとした音を楽しむことが出来ます。
ヤマハYDPシリーズ
ヤマハYDPシリーズに付属するヘッドホンは「V577100」というモデルです。ヘッドホンの詳細は不明ですが、イヤーパッドは薄いカバーのもので、簡易的なヘッドホンです。
カワイCAシリーズ
カワイはCAシリーズに「SH-3」が付属しています。セミオープン型で、自然な音の広がりが特徴です。
カワイCNシリーズ
CNシリーズでは簡易的なヘッドホンの「SH-2N」が付属しています。
ローランド
ローランドLXシリーズにはヘッドホンが付属しておらず、その他の機種も簡易的なヘッドホンになります。
各メーカーの純正ヘッドホン比較表
メーカー | モデル | 型式 | 再生周波数帯域 | ドライバー口径 | インピーダンス | 最大入力 | 出力音圧レベル | 質量 | プラグ | ケーブル長 |
ヤマハ | HPH-50 | 密閉ダイナミック型 | 20Hz~20kHz | 38mm | 35Ω | 1,000mW | 103dB | 133g | 3.5mmステレオミニ+6.3mm変換ステレオプラグ | 2.0m(両出し) |
ヤマハ | V577100 | 簡易型 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
カワイ | SH-3 | セミオープン | 20-20,000Hz | Φ40mm | 32Ω | 50mW | 103dB/mW | 139g | Φ3.5ステレオミニ | 1.7m(片出し) |
カワイ | SH-2N | 簡易型 | 20-20,000Hz | - | 32Ω | 100mW | 104dB/mW | 80g | Φ6.3 (標準フォン) | 1.5m(片出し) |
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