電子ピアノのトラブル対策】音が1音だけ大きくなる原因と予防方法

今回は、電子ピアノを使っていて「ある1音だけ音が異常に大きくなる」というトラブルについて、原因や予防方法、対処法をわかりやすく解説します。
1音だけ音が大きくなる原因とは?
電子ピアノで1つの鍵盤だけが他よりも大きな音で鳴る場合、多くのケースでセンサーのトラブルが原因と考えられます。
電子ピアノは、鍵盤の押し方や速さを内部のセンサーで感知し、それに応じた音を出す仕組みになっています。1音だけ異常な動作をするということは、その鍵盤に対応するセンサーに何らかの問題が生じているということです。
センサー異常の主な原因
ホコリの蓄積
鍵盤の隙間から入り込んだホコリがセンサー部分に付着し、感度を狂わせることがあります。電子機器にとってホコリは大敵。電子ピアノも例外ではありません。
異物の混入
意外と多いのが、シャーペンの芯や紙の切れ端などが鍵盤の隙間から入り込み、センサーの動作を邪魔しているケースです。異物があると、鍵盤の動きそのものにも違和感が出ることがあります。
ペットの毛など
犬や猫を飼っているご家庭では、ペットの毛がセンサーに付着することで同様のトラブルが発生することもあります。
なぜ防ぎきれないのか?
電子ピアノの鍵盤と鍵盤の間には、どうしても1~2mm程度の隙間があります。これは構造上必要な隙間であり、完全に塞ぐことはできません。
さらに、鍵盤の隙間だけでなく、本体のスピーカー部分など、さまざまな箇所からもホコリは入り込む可能性があります。
つまり、ホコリや異物の侵入を完全に防ぐことは現実的には不可能なのです。
日常でできる予防方法
できるだけセンサーへのダメージを防ぐため、以下の対策をおすすめします。
- 鍵盤のフタをこまめに閉める(特に使用後)
- ピアノカバーを使う
- ポータブル型のピアノは特に注意(フタがないタイプが多い)
- ベッドや布団のそばはホコリが溜まりやすい場所です。近くに設置する際は、特にホコリ対策を意識しましょう。
トラブルが発生したときは?
万が一、鍵盤の1音だけ音が大きくなるなどの症状が出た場合は、無理に分解せず、メーカーや販売店に相談するのが基本です。
多くの場合、センサー部分のクリーニングで解決しますが、場合によっては基板の交換などが必要になることもあります。
修理の依頼先
- メーカーのカスタマーサポート
- 購入店(保証期間内であれば特に)
電子ピアノで1音だけ音が大きくなるトラブルは、センサーにホコリや異物が付着することで起こることがほとんどです。完全に防ぐことは難しいですが、日頃の予防と早めの対応で、大きなトラブルに発展する前に対処することができます。
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