電子ピアノにBluetoothは必要?
電子ピアノには電子ならではの機能であるbluetoothを搭載するモデルが増えてきました。
bluetoothを使って一体どんな事ができるのでしょうか?
スピーカーを使う
bluetooth搭載モデルの初期からあるのが電子ピアノのスピーカーを使ってスマートフォンなどから流す音楽を聴くというものです。
電子ピアノはスピーカーもクオリティーが高いものを使っています。スマートフォンのスピーカーでは物足りない音量、音質も電子ピアノのスピーカーを使って音を出すことができる機能です。
音楽の再生とピアノの音を同時に同じスピーカーから音量を大きく出すことが出来るので、再生するに合わせて演奏することやスマートフォン、タブレットなどでYouTubeなどで映像を見ながら演奏することが可能になります。
設定をアプリで行う
最近のbluetooth搭載モデルは音を出すだけでなく、アプリと連動するようになっています。
各メーカーから出ている電子ピアノ用アプリは演奏の録音/再生の他にもメトロノーム機能やトランスポーズや音量・ピッチ調整など、細かい設定までアプリで行うことが可能です。
ピアノ本体のパネルでは小さく、やりづらかったことがタブレットやスマートフォンを使って細かく調整することが可能になりました。
ヤマハ SmartPianist:メトロノームや内蔵曲の譜面、レッスン機能の他、ピアノの設定、音色変更など可能。演奏の録音可能(再生は電子ピアノです)
Roland Piano App:メトロノームや内蔵曲の譜面、レッスン機能の他、ピアノの設定、音色変更など可能。演奏の録音可能(再生は電子ピアノです)
カワイ PianoRemote :メトロノームやピアノの設定を変更可能。レコーダー機能なし。
演奏をワイヤレスヘッドフォン・イヤフォンで聞くことはできない
bluetooth機能があるとワイヤレスヘッドフォン・イヤフォンで演奏聞くことが出来るのかと思いますが、残念ながら演奏しているピアノを聞くことは出来ません。
bluetoothはどうしても遅延が発生するので、演奏に適した規格ではありません。
ワイヤレスで聞くためには楽器演奏用のワイヤレスヘッドフォンをご利用ください。
電子ピアノのbluetooth機能はピアノが受信側になると思ってください。
便利な機能だけど「ピアノ演奏のみ」にはそこまで必要ないかも
bluetoothを使って様々なことを行うことができ、録音・再生はどこをどのように間違えたかも視覚的に分かるようになるので、もちろん便利な機能です。
スマートホンやタブレットなどでは音が小さいレッスン動画を見ながら練習したい、原曲やカラオケに合わせて演奏したい、ピアノを使って色々なことをやってみたい、ピアノの細かい設定などやってみたい等あればおもしろい機能です。
しかし、単純に演奏する・練習するという意味ではそこまで必要ではないと思います。
ただし、今後はさらにアプリと電子ピアノの連動もかなり増えてくると思います。まだまだ発展途上の機能と言えます。
bluetooth機能を便利に使うのに適していること
適している
- 曲などに合わせて演奏する
- 動画を見ながら演奏する
- 演奏時以外にもいい音で音楽を聞く
- ピアノの設定を行う
適さない
- ピアノの演奏のみで十分
- ヘッドホンをワイヤレスで接続する
- 安価な電子ピアノがほしい