電子ピアノにおける「モデリング」の意味
電子ピアノには「モデリング」という言葉がたくさん使用されます。つまり、意味もたくさんあります。
その「モデリング」を調べてみましょう。
電子ピアノのモデリングとは
「モデリング」とは模型を作るなどという意味でしたが、デジタルの方では計算し擬似的に行うという意味になります。
電子ピアノの場合はサンプリング音源とモデリング音源のような使い方が主な使われ方です。
サンプリング音源にも存在する「モデリング」
しかし、モデリングには音源の他にも使用されます。サンプリング音源にも「モデリング」は使用されます。
ピアノでは鍵盤も弾く強弱や速さによって違った表現になります。和音を演奏したときやペダルを踏んだときに共鳴する弦もあり、同じ音を演奏しても前後の音で違った音色になります。
従来のサンプリング音源ではその共鳴部分はありませんでしたが、現在の電子ピアノはその共鳴部分をモデリングしています。
サンプリング音源でもピアノ演奏の強弱を感知し、ピアノ本体の振動や共鳴を計算し再現する技術「モデリング」が使用されています。
このようなモデリングは高度で速い計算技術が使用されているので、使用されるパーツ(チップ)も高価になります。そのため、モデリングを搭載した電子ピアノは上位ランク機種になっています。
より本物のピアノの音がほしい場合は「モデリング」の搭載有無も考えてみましょう。
ピアノ本体の再現だけではないモデリング
モデリングは残響音(エフェクト)もあります。
コンサートホールなどで演奏する音はもちろん、大聖堂のようなところで演奏する場合などの残響音、反射音などもモデリングすることが出来るのも電子ピアノの特徴の1つです。