電子ピアノでDTM入力するとピアノの音も同時に出てしまう
入力した音色と同時にピアノの音がなる場合は「ローカルコントロール」をチェック
DTMで電子ピアノを使うと、音色の入力が簡単にできます。しかし、よくある問題として、別の音色を選んだのにピアノの音が同時に鳴ってしまうことがあります。
たとえば、CubaseやLogicなどのDAWソフトで再生すると問題ないのに、入力時だけピアノの音が混ざってしまうことがあり、作業がしづらくなることも。
この問題を解決する方法は 「ローカルコントロールをオフにする」 ことです。
電子ピアノの「ローカルコントロール」とは
電子ピアノの「ローカルコントロール」は、本体の音源(ローカル)をオンまたはオフに切り替える機能です。
- オンの場合:鍵盤を押すと電子ピアノ本体の音が鳴る
- オフの場合:鍵盤を押しても電子ピアノ本体の音が鳴らない
どちらの場合でも、USB接続された機器にはMIDI信号(入力データ)が送られるので、DAWソフトでの入力や再生には影響しません。
ローカルコントロールは、鍵盤を弾いたときに「本体の音源を鳴らすかどうか」を切り替える設定です。
一般的な使い方:
- DAWソフトを使用 → ローカルコントロールをオフ(ソフト側で音色を切り替える)
- 通常の演奏 → ローカルコントロールをオン
ローカルコントロールは自動で切り替わらない
残念ながら、ローカルコントロールはDAWソフトを立ち上げた際に自動で切り替わる機能はありません。そのため、DTM作業をする際は手動でオフに切り替える必要があります。
また、DTM作業後に通常の演奏をする場合は、再度オンに戻す必要があり、少し手間がかかる点に注意が必要です。
ローカルコントロールの変更方法
「急に音が出なくなった」もローカルコントロールによる影響もあります。
音が出ない原因は誤操作による可能性もあります。切り替え方法は、電子ピアノの機種ごとに異なるので、取扱説明書を参照しておくと安心です。
ヤマハ
[FUNCTION]ボタンを何度か押して「システムメニュー」を選択し、MIDI>ローカルコントロールでON/OFFを切り替えることができます。
ローランド
ファンクション・モードで「ローカルコントロール」のON/OFFを切り替えることができます。
カワイ
メニューボタンをタップして、表示されたメニューから
「MIDI」をタップし、MIDI画面に入ります。
ローカルコントロール項目でオン/オフボタンをタップしてオン/オフを切り替えます。
カシオ、コルグ
FUNCTIONボタンを押しながら鍵盤を押します(機種によって音が異なります)。