ヤマハ・アバングランドNU1XAとNU1Xの比較
本物のピアノの鍵盤構造を使用したヤマハ電子ピアノ、アバングランドのNU1XがモデルチェンジしNU1XAになりました。
新機種と旧機種の比較をしてみます。
NU1XA
主な仕様 | |||||
---|---|---|---|---|---|
本体 | 色 | NU1XA:黒 NU1XAPWH:ホワイト | |||
仕上げ | 鏡面艶出し仕上げ | ||||
寸法 | 幅 | 1,501mm | |||
奥行き | 462mm | ||||
高さ | 1,024mm | ||||
質量 | 質量 | 108kg | |||
鍵盤 | 鍵盤数 | 88(A-1 – C7) | |||
白鍵 | アクリペット ※「アクリペット」は、三菱ケミカル株式会社の登録商標です。 | ||||
黒鍵 | フェノール | ||||
タッチ感度 | ハード2、ハード1、ミディアム、ソフト1、ソフト2、固定 | ||||
鍵盤機構 | NU1XA専用アップライトピアノアクション | ||||
ペダル | 種類 | グランドタッチペダル( GPレスポンスダンパーペダル付) | |||
ペダル数 | 3 : ダンパー(ハーフペダル対応)、ソステヌート、ソフト | ||||
タクタイル・レスポンスシステム(TRS) | ー | ||||
鍵盤蓋 | ソフトランディング機構 | ○ | |||
譜面台 | ○ | ||||
センサーシステム | |||||
システム | アーティキュレーション・センサーシステム | ||||
キーセンサー | 非接触 連続検出 電磁誘導タイプ | ||||
ハンマーセンサー | 非接触 連続検出 電磁誘導タイプ | ||||
音源/音色 | |||||
音源 | ピアノ音 | ヤマハCFXサンプリング、ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング | |||
バイノーラルサンプリング | ○ (「CFXグランド」「ベーゼンドルファー インペリアル」音色のみ) | ||||
キーオフサンプリング | ○ | ||||
スムースリリース | ○ | ||||
VRM | ○ | ||||
グランドエクスプレッションモデリング | ○ | ||||
発音数 | 最大同時発音数 | 256 | |||
音色数 | 28(ピアノ x 6、フォルテピアノ x 4、エレクトリックピアノ x 4、 レイヤー x 3、オルガン x 4、 その他 x 7) | ||||
効果 | リバーブ | ○ | |||
ブリリアンス | 7種類+ユーザー | ||||
インテリジェント アコースティック コントロール | ○ | ||||
ステレオフォニックオプティマイザー | ○(CFXグランドとベーゼンドルファー以外のピアノ音) | ||||
音響システム | |||||
音響 | スペーシャル・アコースティック・スピーカー・システム | ー | |||
サウンドボード・レゾネーター | ー | ||||
アンプ出力 | (40W + 45 W) x 2 | ||||
スピーカー | (16 cm + 2.5 cm (ドーム型) バイディレクショナルホーン付) × 2 | ||||
録音/再生 | |||||
プリセット | 内蔵曲 | 28曲(音色(ボイス)デモ)、50曲(クラシック)、303曲(レッスン) | |||
本体録音(MIDIソング) | 録音/曲数 | 250曲 | |||
録音トラック数 | 16 | ||||
データ容量 | 約500KB/曲 | ||||
再生フォーマット | SMF (フォーマット0、フォーマット1) | ||||
録音フォーマット | SMF (フォーマット0) | ||||
録音/再生(オーディオソング) | 録音時間(最大) | 80分/曲 | |||
フォーマット/録音 | WAV (44.1kHz、16bit、ステレオ) | ||||
フォーマット/再生 | WAV (44.1kHz、16bit、ステレオ) | ||||
ファンクション | |||||
全体設定 | メトロノーム | ○ | |||
テンポ | 5~500 | ||||
トランスポーズ | -12~0~+12 | ||||
チューニング | 414.8~440.0~466.8 Hz (約0.2 Hz単位) | ||||
スケール | 7 種類 | ||||
Bluetooth®接続 | ○(オーディオ/MIDI) | ||||
メモリー/接続端子 | |||||
メモリー | 内蔵メモリー | 約1.4MB | |||
外付けドライブ | USBフラッシュメモリー(別売) | ||||
接続端子 | ヘッドホン | ステレオ標準フォーン端子(x 2) | |||
MIDI | IN/OUT | ||||
AUX IN | ステレオミニ端子 | ||||
AUX OUT | [L/L+R] [R] (標準フォーン端子) | ||||
OUTPUT | ー | ||||
USB TO DEVICE | ○ | ||||
USB TO HOST | ○ | ||||
電源部 | |||||
オートパワーオフ | ○ | ||||
電源供給 | 電源アダプター | ||||
電源 | 電源アダプター | PA-500 | |||
付属品 | |||||
付属品 | 取扱説明書、楽譜集「クラシック名曲50選」、保証書、電源アダプター (PA-500)、電源コード、キーカバー、ヘッドホンハンガー、ヘッドホンハンガー取り付けネジ、フェルトセット(本体高さ調節用)、高低自在椅子 |
NU1X
主な仕様 | ||
---|---|---|
鍵盤 | 鍵盤数 | 88(A-1 – C7) |
白鍵 | アクリペット | |
鍵盤機構 | NU1X専用アップライトピアノアクション | |
ペダル | ペダル数 | 3 : ダンパー(ハーフペダル対応)、ソステヌート、ソフト、 GPレスポンスダンパーペダル |
音源 | ピアノ音 | ヤマハCFXサンプリング、 ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング |
バイノーラルサンプリング | ○ (「CFXグランド音色」のみ) | |
ピアノ効果 | VRM | ○ |
最大同時発音数 | 256 | |
音色数 | 15 (ピアノ x 5、エレクトリックピアノ x 3、 ハープシコード x 2、チェレスタ x 1、 オルガン x 3、ピアノ+ストリングス x 1) | |
音響 | スペーシャル・アコースティック・スピーカー・システム | ー |
アンプ出力 | (45W+45W)×2 | |
スピーカー | (16cm+1.9cm)×2 | |
サウンドボード・レゾネーター | ー | |
機能 | リバーブ | ○ |
メトロノーム | ○ | |
トランスポーズ | ○ | |
チューニング | ○ | |
スケール | 7 種類 | |
内蔵曲 | 50曲(ピアノ曲)、15曲(音色デモ曲) | |
本体録音 | 曲数 | 10曲 (MIDI形式) |
トラック数 | 1 | |
USBオーディオレコーダー | 再生 | WAV形式 |
録音 | WAV形式 | |
Bluetoothオーディオ接続 | ○ | |
接続端子 | ヘッドフォン | ステレオ標準フォーン端子(x 2) |
MIDI | IN/OUT | |
AUX IN | ステレオミニ端子 | |
AUX OUT | [L/L+R] [R] (標準フォーン端子) | |
OUTPUT | ー | |
USB TO DEVICE | ○ | |
USB TO HOST | ○ | |
外装仕上げ | NU1X:鏡面艶出し仕上げ NU1XPBW:ブリリアントホワイト鏡面艶出し仕上げ | |
寸法 | 幅 | 1,501mm |
奥行き | 463mm | |
高さ | 1,024mm | |
質量 | 質量 | 111kg |
譜面台 | ○ | |
付属品 | 取扱説明書、保証書、クラシック名曲50選(楽譜集)、電源コード、キーカバー、高低自在椅子、フェルトセット |
NU1XAからカラーバリエーションが増え、ホワイトも登場です。
サイズはほぼ同じです。鍵盤動きについてもアップライトピアノアクションを使用しているのでほぼ同じと言えます。
大きな変更点
センサー
従来は鍵盤のみのセンサーでしたがハンマー側にもセンサーが搭載されるようになっています。
アコースティックピアノはハンマーが弦に当たって音が出ますが、電子ピアノには弦は付いていません。従来は鍵盤の動きのみの感知となっていましたが、NU1XAではハンマーの微妙な動きもシミュレート出来るようになっています。
これによりハンマー側でのセンサーで発音を、鍵盤側のセンサーで指が離れる止音をより正確に感知するようになっています。
音色
NU1Xが15音色(ピアノ x 5、エレクトリックピアノ x 3、 ハープシコード x 2、チェレスタ x 1、 オルガン x 3、ピアノ+ストリングス x 1)に対し、NU1XAが28音色に増えています(ピアノ x 6、フォルテピアノ x 4、エレクトリックピアノ x 4、 レイヤー x 3、オルガン x 4、 その他 x 7)。
録音機能
NU1Xでは、楽器本体に10曲まで録音可能です。
NU1XAでは、楽器本体に250曲まで録音可能です。また、1曲の中で最大16トラック(パート)までの多重録音ができます。
アンプ・スピーカーについて
- アンプ出力について
NU1Xは(45W+45W)×2、NU1XAは(40W+45W)×2のアンプを搭載しています。 - スピーカーについて
NU1Xは(16cm+1.9cm)×2、NU1XAは(16cm+2.5cm(ドーム型)バイディレクショナルホーン付)×2のスピーカーを搭載しています。
アンプの出力が下がり、その分スピーカーに変更があります。
バイディレクショナルホーンは前後に音を出すことが出来ます。奏者側に向かっていく音と、響板の方に向かう音をシミュレートし、よりグランドピアノを弾いている空間を作り出すことが可能になっています。
パネルの変化
NU1Xはボタン式、NU1XAはタッチセンサー式です。
その他の変更点はヤマハ「【アバングランド】NU1XとNU1XAは、何が違いますか?」に記載があります。
どっちがいいの?
さて、どちらがいいの?と言われれば間違いなく新しい方がいいのですが、NU1XAは希望小売価格:473,000円(税込)で、NU1X(廃番)はオープン価格(市場価格:437,800円・税込)となっており、約35,000円の値上げになっています。
下記の場合は間違いなく新機種「NU1XA」がおすすめです。
- 「微妙なタッチ感での演奏を求めている」
- 「スピーカーからも音量を出し、本当にグランドピアノで演奏している空間を楽しみたい」
- 「たくさんのピアノの音でヘッドホンでも演奏している空間を楽しみたい」
センサーの変更がありましたが、ピアノの鍵盤を利用したピアノタッチはほぼ変更がないので、タッチを重視している場合は従来のものも十分使用できます。ピアノの音のみでたくさん音などの機能は必要ない場合はもちろん、パネル操作や録音も今はスマートデバイス用のアプリで行うこともできます。
価格を抑えたい場合場合はNU1X(中古)も検討してみてください。